徳山石の地上型和型墓石が完成しました。山口市鋳銭司の共同墓地において
山口県一円にて、墓石・石材の仕事をさせていただいております、渡辺石材店の岸本です。 山口市鋳銭司の共同墓地にて、徳山石を使用した地上型和型墓石が完成いたしました! その様子をご紹介いたします^^
【お墓の完成写真】
インターネットで当店のホームページをご覧くださったお客様から、お電話にてお問合せを頂きました。60代のご夫妻様で、「今すぐ誰かのために、というわけではなく、自分たちのためにお墓を建てておきたいのですが。」というお話でした。詳しくお墓づくりのご希望を伺うと、「和型の墓石が良いです。墓地に木が多いので、落ち葉などが溜まりにくい、掃除のしやすいお墓にしたいです。」というご要望をいただきました。
また、徳山石でのお墓づくりをご希望されていましたので、徳山石でおつくりすることになりました。 ご予算もお伺いし、現地を確認させていただいて、いよいよ工事が始まります!
お墓が建つ前の墓地の状態です。かなり前から取得されていたそうです。
基礎工事が完成したお写真です。当店の基礎工事は、型枠を付け、鉄筋(ワイヤーメッシュ)を入れ、約15センチの厚みの生コンクリートを流し込みます。オレンジ色の丸の部分は、納骨室内部の”土残し”の部分になります。
(※土残し・・・お骨がいっぱいになった際に、土に還すことができるよう、お墓の納骨内部に土の部分を残します。)
その後、お墓の据え付け工事が行われ、お墓が完成しました!! フラットな仕上がりで、お参りしやすいだけでなく、お掃除もしやすいデザインとなりました。
正面に彫刻する文字は、お客様より「こんな文字が良い」というご希望をいただいていましたので、その文字と同じようなデザインになるよう、いくつか案を作成し、その中からご希望の物を選んでいただき、彫刻いたしました。
家名が彫刻されている墓石の下の台(上台)や、その下の台に水が溜まらないよう、水垂れ加工を施してあります。花立てはステンレス製の筒を取り外しできるタイプですので、お花のお手入れやお掃除もしやすく、また、柔らかい雰囲気になるよう、石の部分の面取り加工をしてあります。お線香立ては、雨が降った場合、屋根がないものは水浸しになってしまってお参りしにくいため、屋根のついたタイプを据え付けています。
納骨室の扉の部分は、一般的に閂という細長い石を抜き差しして扉を閉めておくタイプが多いのですが、閂を落として割れてしまうことも多いです。その際メンテナンスをする必要が出てくるため、お客様の負担になってしまいます。そこで当店では、錆びにくいステンレスの金具が扉と一体化された、オリジナルのデザインでおつくりしています。なるべくノーメンテナンスで、お客様が長い時間お困りにならないように、と心がけております。
矢印の部分は、滑り止め部分です。凹凸をつけるとその部分に水が溜まってしまいますので、フラットな石の表面をサンドブラストで削り、このような滑り止め加工を施しています。水にぬれた状態でも滑りにくくなり、安心してお参りしていただけます。
お墓の側面のお写真です。オレンジの丸の部分は、納骨室の壁に取り付けてある、空気穴です。密閉された状態ですと、お骨壺のまわりにカビが生えてしまったりなどもありますので、納骨室内の湿気をなるべく防ぐことができるよう、お墓の左右に取り付けてあります。
お写真では伝わりにくいことなのですが、お墓に水が溜まらないよう、水が外に逃げるように傾斜をつけてあります。 お持ちの墓地が広いことと、お客様とご相談した結果、墓誌は前を向けて据え付けることになりました。
完成したお墓をご覧になり、「徳山石の良い石があって良かったです! 文字も希望通りにしていただけて良かったです。」とお客様にはお喜びいただきました。
徳山石が良い、掃除しやすいように、など、さまざまなご要望をいただきましたが、その中でも彫刻する文字は一番お客様がこだわっていらっしゃった部分でしたので、ご希望通りに再現することができて安心いたしました。また、徳山石も良い状態の石を仕入れることができ、お喜びいただけ、私どもも嬉しく思いました。
お墓づくりは一生のうちに一度、あるかないかの出来事ですし、お客様によりお持ちの墓地の広さや墓地の形状、「石にこだわりたい」「デザインにこだわりたい」「宗旨・宗派」などご希望も様々です。 お客様1人1人のお話をしっかりとお伺いし、それぞれのお客様に合ったお墓づくり、お喜びいただけるお墓づくりが出来ますよう、スタッフ一同、今後も努力して参ります!